総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜



 食器とお箸を運んでもらい準備が整ったので、みんなでテーブルを囲んだ。

 いただきますと手を合わせ、みんなが一斉に鍋へと手を伸ばす。

 お口に合うといいな……と思いながら、私はじっとみんなの反応をうかがった。



「……! うまい!」



 海くんが、ぱあっと顔を明るくして言ってくれた。



「うん、めちゃくちゃうまい……」



 拓ちゃんも噛みしめるようにして何度も頷いてくれて、ほっと胸を撫で下ろす。

 よかった……。

 弥生くんと華生くんは何も言わないけど、すごいスピードで黙々と食べている。

 それにしても、みんなすごい食欲……すぐになくなっちゃいそうっ……。


 急いでキッチンへ戻り、追加の食材を切る。

 白菜とお肉だけ極端に買いすぎちゃったかな……。

 そう思って、また別のお鍋でも作ることにした。

 白菜と豚肉を交互に挟んだものを切り、鍋に入れていく。

 加熱している間に、追加の食材をみんなのところへ持っていった。


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