総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
……よし、できた。
できあがったミルフィーユ鍋をみんなのもとへと持っていく。
テーブルに置くと、「おおっ」という声が上がった。
「あ、これ絶対うまいやつだ」
海くんが、うれしそうに頰を緩めた。
「拓ちゃん、ちゃんと取り箸使ってね?」
「うん」
素直に頷いてくれた拓ちゃん。私もテーブルに座って、食べることにした。
やっぱり、男の子の食事量ってすごいんだな……。
お父さんや輝は少食だったから、平均的な男の子の食欲を前に驚いた。
あれだけ作ったのに、もうなくなりそう……!
私は少し食べて、もうお腹がいっぱいになったので、お箸を置く。
「おかわりいる?」
「「「いる」」」
私の問いかけに、声を海くん以外の3人が声を揃えた。