総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「み、見た目は?」
「見た目? 淡い桃色の髪で……目は水色だった」
……わ、私だ……。
血の気がさーっと引いていくのを感じた。たぶん、顔も引きつっている。
だってまさか、海くんの気になる人が自分だなんて……。
……ま、ますます、変装を解けなくなってしまった……。
「ちなみに、こいつらもだよ。サラ追っかけ隊」
追いうちをかけるように、弥生くんと華生くんを指さしながら言ってくる海くん。
私はもう、開いた口が塞がらなかった。
「なんだよサラ追っかけ隊って! お前と一緒にすんな!」
弥生くんはそう言っているけれど、なぜかその顔は真っ赤だ。
華生くんに至っては、否定すらしてくれない。
な、なんで……私、何もしてないのにっ……。