総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「学校はどうだ? 悪目立ちしたと言っていたが……うまくやっているか?」
「はい! 楽しいです!」
「そうか。まあ、お前の容姿は目立つだろうな。こんな分厚いメガネをかけてる人間はそういないだろう」
舜先輩が、おかしそうにくすっと笑う。
スーパーストアにつくと、まだ私たち以外の生徒は数人程度しかいなかった。
ちらほらと視線は感じるけど、昨日に比べれば全然気にならない。
「由姫は自炊するのか?」
食材を吟味していると、舜先輩がそう聞いてきた。
「はい。お弁当にしたら節約になりますよ!」
「そうか。いい心がけだな」
舜先輩は、何を買うんだろう……って、ん?