総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「はい、数日分の食事を買っておきたくって……買い物は一度に済ませたいんです」
何度も買いに来るのは手間がかかるし、余計なものを買ってしまいそうになるからっ……。
このくらいあれば、3日は持つだろう。
買う食材をすべてカゴに入れ、レジに並んだ。
「料理は得意なのか?」
「得意ではないですけど、好きです」
「そうか。今度、俺にも食べさせてくれ」
「はいっ」
そのあとも、学校の話なぞをしながら買い物を終えた私たち。
「持てるか?」
お店の外に出て、心配してくれる舜先輩に笑顔を返した。
「重たくないので大丈夫です!」
重たいものはあんまり買っていないし、このくらいどうってことない。