総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


 nobleって、私がいた頃は人数も少なかった記憶があるけど……今は違うのかな?

 いなかった間に、ずいぶんといろんなことが変わっているみたいで、状況を把握するのには時間がかかりそうだと思った。

 あまり見ていると不審がられると海くんたちから視線を外した時、前の扉から弥生くんと華生くんが入ってきたのが目に入った。



「弥生くん華生くん、おはよう」

「……」



 挨拶をすると、無言で席についたふたり。

 あはは……まだ仲良くなれるのには、時間がかかりそう。



「おい、てめーら挨拶もできねーのか?」



 無視をしたことが許せなかったのか、拓ちゃんがふたりを威嚇するように睨んだ。



「「ひっ……」」



 案の定ふたりが怯えてしまったので、慌てて拓ちゃんをなだめる。


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