総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「……サラに似てるとか……まさか、な……」

「海くん?」

「……あっ、ううん、何もないよ」



 どうしたんだろう……変な海くん。

 不思議に思いながらも、気にしないことにした。









 お昼休みになり、うんっと伸びをする。

 午前の授業、終わった……!



「由姫、昼メシ食べよ」

「うん!」



 拓ちゃんのお誘いに頷いて、お弁当を出そうとカバンを開く。



「お、じゃあ一緒に食おうよ。食堂だろ?」



 隣にいた海くんがそう言ってくれて、笑顔で頷いた。



「ちっ……なんでまたお前らと……」

「いいじゃんいいじゃん」

「私……お弁当なんだけど、食堂で食べていいのかな?」



 たまに食堂では買ったものしか食べちゃダメみたいなことを聞くから、心配でそう聞く。


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