総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「た、拓ちゃん、もう大丈夫だよ……! お昼ごはん食べよう?」
「でも……」
「ほ、ほんとに平気……! みんな、助けてくれてありがとう……!」
ぺこっと頭を下げてそういえば、海くんが微笑み返してくれる。
「困ったら助けるって約束しただろ」
「ふふっ、うん」
「次あいつらが由姫の前に現れたらぶっ殺してやる……」
拓ちゃんは、舌打ちをしながらも納得してくれたのか私の隣に座った。
みんな席について、ようやくその場が落ちついた。
「ご、ごめんね、私こんなだから、変な人に絡まれちゃって……」
みんなも、悪目立ちさせちゃったっ……。
「なんで由姫が謝るの? ほんとお人好し」
海くんはなぜか、おかしそうに笑っている。