総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「あいつらは俺たちから上に言っておく」
さっそく食べ始めている華生くんは、ぱくぱくと食べながら言ってくれた。
「お前みたいな弱そーな奴にしかイキれない下っ端だから」
あ、あはは……。
弥生くんの言葉に、苦笑いを返す。
「……それ以上言ったら、お前らもまとめてボコるぞ」
拓ちゃんの低い声が響いて、弥生くんの顔が青ざめた。
「まあまあ、ケンカはそこまでにして、メシ食おっか?」
うんっと頷いて、私もお弁当を広げる。
みんなが持ってきた昼食を見ながら、少しびっくりした。
食堂のごはん……ボリュームがすごい……!
こんなにも食べられるの? と思うくらい、多い量。
弥生くんと華生くんが食べているオムライスなんて、普通の倍くらいあるサイズだっ……。