総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


 いても、平気なのかな……?

 だって、相当な女嫌いのはず……加えて私みたいなかわいくもなんともない女、関わりたくないだろうに……。



「私がいて、眠れるんですか?」



 そう聞き返すと、会長さんは私を見ながら眉間にシワを寄せた。



「お前がいたら……眠れた」



 少し不満そうに言う会長さん。

 私がいたら眠れたって……まるで、今までは眠れなかったみたいな言い方……。

 よく、わからないけど……。



「はい、わかりました」



 断る理由も見つからず、そう言って再びイスに座る。

 もしかしたら、風邪で心細くなっているのかな?

 体が弱っている時は寂しくなるし、誰でもいいからそばにいてほしいってことかもしれない。


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