総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜

 人肌って、こんなにあったかかったか……?

 つーか、人肌に触れたのは、いつぶりだ。

 体は冷えきっているのに、触れた手だけは驚くほど温かかった。

 自然と眠気に襲われ、ゆっくりと目を閉じる。

 また無意識に、ぎゅっと手を握ると、言葉にできない安心感を感じた。

 まだ名前がわからない感情を抱きながら――俺はまた、穏やかな眠りについた。



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