総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


 今日の宿題難しいとか言ってたもんね……みんなで勉強会なんて楽しそう。



「別に俺たちは参加するとか言ってないし!」

「お前が勝手に決めたんだろ!」



 弥生くんと華生くんは、文句があるのかそう反論を入れている。

 私も是非、と言いたいところだったけど……。



「ごめんね、今日は用事があって」



 会長さんの様子が気になるから、早く帰らなきゃ。



「用事?」



 不思議そうに聞いてきた海くんに、一瞬ひやりとした。

 だ、ダメだ……会長さんが家にいるなんて言えるわけがないっ……。



「あ、えっと……で、電話がかかってくるの! 前の学校の友達から……」



 そんな言い訳しか出てこなくて、ごまかすように「あはは」と笑う。


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