総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「つーか、由姫は俺と組めばいい」



 拓ちゃんが平然とそんなことを言うから、苦笑いを浮かべた。

「そ、それは先生に怒られちゃうよ……」

「俺が黙らせる」

「だ、ダメだよ……」



 拓ちゃん本気でしそうだから怖いっ……。

 私は拓ちゃんたちと離れ、恐る恐る女の子の集まりのほうへと近づく。

 が、頑張って話しかけるぞっ……!

 そう意気込んでいた時、3人組の女の子に声をかけられた。



「白咲さーん、あたしたちと組もうよ」



 えっ……!



「い、いいの?」



 まさか、女の子から声をかけてもらえるなんてっ……!

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