総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「ふたりともすごい……!」
「いや、その身長で7秒台を叩き出す由姫のほうがおかしいって……ほんと、知ればするほど不思議な奴」
海くんはそう言って、ははっと笑った。
その身長って……遠回しにちびって言われてる?
し、身長、気にしてるのにっ……。
「由姫、次って体育館だろ?」
「うん! 反復横跳びかな?」
「俺らもだから、一緒に行こ」
こくりと頷いて、みんなで体育館へ移動した。
ふぅ……終わった……。
女子は人数が少ないから、早めに今日やる種目はすべて終了。
拓ちゃんたちは、まだいくつか残ってるみたい。