総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「弥生くんには弥生くんの、華生くんには華生くんの個性があるよ」
ふたりには、それぞれのよさがあると私は勝手に思ってる。
そんなふたりが、私は友達としてとても好き。
弥生くんと華生くんは、私のこと嫌いみたいだけど……あはは……。
なぜか呆然としているふたりは、無言のままただぼうっと見つめてくる。
「ふ、ふたりとも、どうしたの……?」
大丈夫……? と聞こうとした時、離れたところから声がした。
「おいクソカス双子!!」
紛れもない拓ちゃんの声に、慌てて振り返った。