総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「なあ、編入生の噂、知ってるか?」
……でた。
海の言葉に、眉間にシワが寄る。
「ただの噂だろ」
「……いやいや、結構マジらしいぞ」
ありえない……。
かよのほうを見ると、俺と同じことを思っているのが伝わってきた。
あんな頭がおかしい試験を、満点合格とか……逆にあれに受かる学力なら、高校なんか通わなくていいだろと思うくらい。
それに……そんな奴にクラスに入られたら面倒だ。
ただでさえ、得意ではない勉学を頑張ってトップ5を維持してる。
このクラスは少数先鋭なのに、数が増えたら俺たちが落とされかねない。