総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
対して勉強もしれないくせに、常に2トップにいるこいつは本当に目障り。
ケンカだって俺たちよりも強いし、こいつには勝てる部分がひとつもない。
それがわかっているからこそ、ムカついていた。
どうせ、編入生なんか入ってこないから大丈夫だ。
そう、思っていたのに……。
「し、白咲由姫です。よろしくお願いします」
嘘、だろ……。
編入生は、本当にやってきた。
いかにもガリ勉そうな見た目で、「勉強ができる」ということについては納得できたが、あの編入試験に受かったということは認められない。
かよも同じ気持ちだったようで、俺たちはあからさまに地味メガネに敵意を向けていた。
なんなんだ、こいつ……。