総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「ハンバーグ……」



 ぴくりと、蓮さんがその単語に反応を示した。

 もしかして、蓮さん……。



「好きですか?」



 そう聞くと、図星だったのか恥ずかしそうに視線を逸らした。



「……別に」



 ふふっ、ちょっと意外……。

 蓮さんって、優雅にステーキとか食べていそうなイメージだったから……。

 かわいい一面に、思わず笑みがこぼれた。



「よかったら、一緒に食べますか?」



 私の言葉に、蓮さんは目を見開いてこっちを見た。



「いいのか?」



 心なしかその目が期待に輝いている気がして、また笑みがこぼれてしまう。



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