総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「編入試験受かったなら、お前のほうが頭いいだろ」
「そ、そんなことないですよ……!」
蓮さんには絶対勝てる気がしないっ……。
驚いている私を見ながら、蓮さんが再びあくびをした。
眠たいのかな?
「寝ててもいいですからね」
「ん……なんかお前といたら……眠く、なる」
そ、それは、つまらないってことかなっ……!
若干ショックを受けながらも、夕ごはんの支度を始める。
少したった時、蓮さんのほうを見るとソファの上で横になっていた。
すやすやと気持ちよさそうに眠っている姿に、頰が緩んだ。
蓮さんの体にブランケットをかけて、急いで晩ごはんを作った。
よし、完成……!
自分用と蓮さんの分、そして冷凍していつでも食べれるようにと明日のお弁当分。
蓮さんがどれだけ食べるかもわからなかったので、余分にたくさん作った。