総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
ハンバーグを2つも入れたのに、あっという間にお皿が空になっていた。
「なあ、まだある……?」
少年のように目を輝かせながら聞いてくる蓮さんに、頰が緩む。
「はい!」
蓮さんはその後も黙々と食べ続け、結構大きめのサイズを3つも平らげた。
お腹が空いていたのかもしれない。それにしても、すごい食欲だ。
そういえば……。
私は、食べ終わってお茶を飲んでいる蓮さんをじっと見つめた。
蓮さんなら、同じ3年生だから、春ちゃんの居場所というか……よくいる場所とか知ってるかもしれない。
一瞬聞いてみようかと思ったけど、すぐにやめた。
蓮さんって、一匹狼みたいだし、何より……春ちゃんとは、相性が悪そうな気がする……。
知り合いだとはしても、友達ではなさそうっ……。