総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「今日のメシ何?」
俺の言葉に、由姫は「あっ」と声を上げた。
「今日はオムライスです! 友達が食堂で食べてたの、おいしそうだったので」
えへへと笑う姿に、胸がぎゅっと締めつけられた。
最近よく感じるこの痛みはなんだと思っていたけど、たぶん由姫のかわいさが心臓に来てるだけだな。
「俺にも作って」
そう言うと、由姫はにっこりと微笑んだ。
「はいっ」
……あー、ダメだ。
恋愛って、こんな頭花畑みたいになんのかよ……。
俺が誰かを好きになるとか、柄じゃなさすぎることはわかってる。
でももう、由姫と出会う前には戻れないな。
いや……戻りたくない。