総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
だって俺は、今心底満たされてる。由姫がそばにいるだけで、自分とは無縁だった“幸福”を感じた。
「由姫」
「はい?」
「覚悟しといて」
「え? 何をですか?」
首をかしげる由姫は、どう見てもかわいい。
俺をここまでさせた責任は、ちゃんととってもらわないといけない。
今はまだ、隣人兼たまにメシを食べる奴でも構わないけど
……絶対に、俺のこと好きになってもらうから。
そう心の中で呟いて、由姫の小さな頭を撫でた。