総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
生徒会へレッツゴー?
今日の宿題、全部終わってすっきり~!
放課後、みんなで教室で宿題をして、終わって寮に戻ってきた。
編入してきてから早2週間。最近はやっと学校にも慣れてきて、充実した生活を送っている気がする。
春ちゃんとは、相変わらず会えていないけれど……。
今日は宿題もないし、ごはんを食べてお風呂に入って、ごろごろしようかなっ……。
そう思いながら寮の裏口から中に入ると、エレベーターを待っている蓮さんが見えた。
「蓮さんっ。こんにちは」
声をかけると、すぐに振り返った蓮さん。
「帰りか?」
「はいっ! ここで会うのは初めてですね!」
いつも、家を出るタイミングとかでしか会わないから、なんだか新鮮。
ふふっと笑った私を見て、蓮さんがなぜか微笑ましそうに見つめてきた。
……最近、蓮さんはこの目を向けてくることが多い。
まるで、大切なものを見るような瞳。も、もちろん勘違いなことくらいわかってるけど……!
正直、この目に見つめられるのが少し苦手だった。
だって……な、なんだか、くすぐったい気持ちになってしまうから……。
それに、蓮さんのことで最近悩んでいることがある。
ふたりでエレベーターに乗り、最上階へ。
さようならをして部屋に戻ろうとすると、蓮さんに引き止められた。