総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
 これ、見るからにたくさん入ってそうだし……ひとりでもらうのは申し訳ない。



「あの、一緒に食べませんか?」



 せっかくだから、お茶でもしたいなと思い、そう誘いを入れた。



「え?」

「よかったら上がってください。飲み物用意します!」



 そう言って、私は玄関を開けて蓮さんを招き入れる。

 何か言いたげな顔をしながらも、蓮さんは中に入ってくれた。

 蓮さんをリビングのソファに案内し、私はプリンと飲み物を用意するためキッチンへと移動する。

 ちなみに、私の家はリビングの中にキッチンがあるので、蓮さんはソファに座りながらこっちをじっと見ていた。



「なあ」



 蓮さんの声に、「はい?」と返事をする。



「上がっといてなんだけど、あんま簡単に男家に入れたりするなよ」

「え……?」

< 334 / 347 >

この作品をシェア

pagetop