総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
 春ちゃんは私と一緒で甘党だから、まだ友達の時にはよく一緒にカフェに行った。

 おいしいスイーツを春ちゃんがたくさん知っていたから、いろんなところに連れていってくれたんだ。

 ちなみに、春ちゃんとはほとんど毎日電話をしている。

 ……もちろん、いまだに会えてはいないけど。

 自分にはココア、蓮さんにはコーヒーを淹れて、マグカップをテーブルに持っていく。



「どうぞ」

「さんきゅ」



 一応お砂糖とフレッシュも添えたけど、蓮さんは何も淹れずに飲んだ。

 ブラック……大人だっ……。

 そんなことを思いながら、私は蓮さんがくれたプリンを一口頬ばる。

 口内に広がる、優しい甘さ。



「ん~……! おいしいですっ!!」



 このプリン、ほんとにすごくおいしい……!

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