総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「今説明するのはこれくらいだな」
「はい!今日はありがとうございました……!」
「俺の役目だから気にしなくていい。楽しい学校生活になるといいな」
ふふっ、そうなるといいなぁ……。
私は笑顔で、大きく首を縦に振った。
カードキーを差し込み、家の中に入る。
「わっ……広い……!」
ひとり部屋とは思えない広さに驚きながら、家を探索。
2LDKの作りの室内は、本来ふたり用なのかと思うほど広々。
キッチンも広いし、料理するのも楽しそう……!
理事長が言っていたとおりすべての部屋に内鍵がついていて、至れり尽くせりだった。
男子寮に入るのは災難だったけど、舜先輩という心強い人も近くにいてくれるし、隣人さんとは関わることはなさそうだし、なんとかなるかな……。