総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
終わった……!
すべて終わったことにはすでに外は暗くなっていて、お腹がぐぅっと音を鳴らした。
食料の買い物は明日行くとして、今日は簡単なもので済ませよう。
お母さんがたくさん送ってくれたレトルトの食品を食べ、お風呂に入る。
今日はもう寝ようかな……。
そう思った時、スマホが音を立てた。
画面に映し出された、【春ちゃん】の文字。
慌てて電話に出ると、スマホごしに春ちゃんの声が聞こえた。
『サラ、今何してるの』
春ちゃんの優しい声色に、1日の疲れがすっと消えていく。
「そろそろ寝ようかなと思ってたところだよ」
《そっか》
「春ちゃんは?」
《俺も。寝る前にサラの声が聞きたいなと思って》
その言葉に、うれしくなった。