総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「『今日は』って……?」
どういうこと……?
まるで、いつもは授業に出ていないみたいな言い方……。
「氷高いつもサボって――」
「何もないよ由姫。こいつの話は無視していいから」
何か言いかけた海くんの言葉を、拓ちゃんが遮った。
不思議に思い拓ちゃんのほうを見ると、何やら額に冷や汗が。
いったい何に焦っているんだろう……?
「いつもは……何?」
「い、いつも、真面目に授業受けてるに決まってるよ」
あはは……と、乾いた笑いをこぼす拓ちゃんを不思議に思いながらも、そっかと納得した。
「拓ちゃんはみんなと仲いいの?」
海くんや、双子のふたりとは……。