総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「……っ」



 自然と笑みが溢れる私を見ながら、海くんが目を見開いた。

 心なしか赤く染まっている頬を見て、首をかしげる。



「海くん?」



 どうしたんだろう……?



「い、いや、何も……」



 海くんはそう言って、口元を手で隠した。



「かわいいとか、変だな俺……」



 ん? 何か言った……?



「俺でよかったら、仲良くしようね」



 聞き返そうとしたけど、それよりも先に海くんが言った。



「うん!」



 笑顔で頷くと、後ろから拓ちゃんに頭をぽんっと優しく叩かれる。


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