【女の事件】続黒煙のレクイエム

第24話

事件の翌日の朝のことであった。

場所は、佐原市内にある警察署にて…

市内の居酒屋さんで発生した乱闘事件で亡くなったＳ木さんは、警察署内の霊安室のベッドに横たわっていた。

Ｓ木さんの婚約者の女性は、変わり果てた婚約者を見たとたんに激しく泣いていた。

その一方で、はるよしは警察署からＳ木さんの婚約者の女性がＳ木さんが亡くなったことをあやまれと怒っていたので警察署に至急来てくださいと言う電話があったが、はるよしは『オレは悪くないから…』と言い返して電話を切ったけん、母親が困っていた。

はるよしの母親は、強引にはるよしをつれて警察署につれて行った。

警察署の生活安全課の部屋にて…

『オレは悪くない…あやまれだなんてあんまりだ!!』と言い張るはるよしは、警察署の職員に『オレがＳ木のカノジョを横取りをした原因を作ったのはこずえなのだよ!!こずえがオレにきつい暴力をふるった上にあかんべーして逃げたのだよ!!』と口走っていたので、警察署の職員はアタシのスマホに電話をかけて、アタシを呼び出した。

アタシはこの時、夜のバイトを終えたばかりで体がクタクタになっていてアパートに帰りたいと思っていたのに、佐原市の警察署からの電話を聞いたとたんに怒り心頭になっていた。

アタシは、警察署についたとたんにキーッとなったけん、はるよしに喰ってかかって行った。

「キーッ!!何なのよあんたは一体!!アタシはね!!あんたのことで相当怒っているのよ!!あんたね!!自分がＳ木さんの婚約者の女性をドロボーしたのでしょ!!なのに何でアタシに原因があると言うわけなのかしらね!?」
「ふざけるな!!オレがこうなったのはこずえがオレにきつい暴力をふるってあかんべーして逃げたからだ!!あやまれ!!」
「あやまるのはあんたの方でしょ!!」
「だまれ!!」
「だまれはあんたの方よ!!」
「何だと!?」

この時双方がドカーンとキレていたので、ドカバキの大ゲンカを起こす手前にまでおちいっていた。

ドカバキの大ゲンカを起こす手前までバリゾーゴンのおらびあい(怒鳴り合い)をしたアタシとはるよしを見ていた母親は、はるよしに今後どうするのかを聞いてみた。

「はるよし…はるよしはこのままでいいのかしら…Ｓ木さんが亡くなった上に婚約者の女性がものすごくおかんむりになっているのよ…こずえさんはものすごく傷ついているのよ…」
「ふざけんなよ!!オレはこずえとは仲直りをしないからな!!」
「もうわかったわよ…はるよしは、はじめからお嫁さんなんか必要なかったのよ…かあさんが全部悪かったわよ…それなら、ひたちなかで暮らしているＡ美(一番上の姉・48歳)が交通事故でだんなさんを亡くしたので、子供４人を連れて帰りたいと言うているから、Ａ美に電話するから…あとになってお嫁さんがほしいなんて言わないでね!!」
「そうすればいいじゃないかよ!!Ａ美姉さんを戻せよ!!」

はるよしは居直った口調で言うたので、生活安全課のハゲ課長が『なにを言うているのだ!!握手して仲直りしなさい!!』と怒って命令した。

ハゲ課長がはるよしの右手をアタシに向けて握手しろと命令したけん、アタシはパンプスの金具がついている部分でハゲ課長の右目を殴って失明させたった。

その後、アタシはバックを持って立ち去った。

それにしても何なのかしらね…

ハゲ課長は、握手すれば仲直りができると軽く考えてはるけん、アタシに目をつぶされたのよ…

いいきみだわ…

アタシは、はるよしの親きょうだいと親族たちをのろい殺すことを決意したけん、仲直りなんかせえへんけん!!