ずっと……
合わない歯車
抗がん剤治療を始めて1ヶ月が経ったある日。
私の病室にある人がやってきた。
ノックと同時に入ってきたのは……
「よっ!」
担任の岡崎だった。
「おっ!思ってたよりも元気そうだな」
ケラケラ笑いながらベッドに凭れかかってる座っている私の横にイスを持ってきて座った。
「あ、これ笹木から渡してくれって」
渡された紙袋の中にはチロリの写真と手紙、そしてゼリーや果物などちょっとしたものが入っていた。