世界の終わりと目覚め
バグニャにバグリィとバグヤンという双子の息子とシギという預かっている男の子がいる。
シギは滅びた小さな『夢一族』から預かった
アフロディーテ、妻の母親の一族【ヘブン】は一族内でしか結婚をしない血が濃い一族だった
血が濃くなり魔力も強まると病になる者や暴走して闇に落ちる者が増えた
シギを残しあとの者は、病に伏せっているか行方しらずだ
もの心がついた時から全てのことがらは世界に影響を与えると教えられたシギは守り人の息子のホセが大嫌いだ
一緒に育った聖獣ウルルも不機嫌そうに唸り声をあげている
「シギどうした?」
父のつとめる【ナイトメア】の前であの不愉快な男が消えるのを待っていると声をかけられた
「コーリン王子様、ここには近付いちゃいけません。」
幼子しかも王の息子は闇に弱い、蔦が絡まる塔には闇の入口が封印されている
封印が壊れるのでたまに父が修復しにいく
「母様から逃れるにはこの塔が一番いい。」
ネオス王家は守人の娘かネオスの龍族の王といわれる『ゴールデン一族』に稀に産まれる乙女、人間を娶るのが慣わしだ。
もう何百年も龍族の乙女は産まれず、いまの王妃ビクトリアが産まれた時はお祭り騒ぎだったという。
龍族からも民からも崇められ育った彼女はわがままでプライドが高い
そんな彼女は息子を過保護すぎなぐらい王宮に閉じ込め育てたという
もう年頃の王子には監視される生活が窮屈なのだろうと噂できいた
「ホセ様、来てらしたのですね。」
厳重な扉から出てきた男に王子はとびつく
「散歩に行きますか?」
「行きたいから抜け出してきた。」
城から王子を連れ出したら王妃に痛めつけられるが、この男はそれをなんとも思っていないらしい
怪しげな術のもとを貯めれると喜んでいるとか
「ウルル、行こう。」
ホセを無視して中に入る
中に入ると空気が重くなる
「父上、なんで追い出さないのですか?あの男はここにいれたら闇が強くなります。」
長いヒゲを引きずるように歩く銀髪の男性
バグニャ、シギの養父だ
「シギ、ホセのせいではないと何度も言っておる。」
白い壁の向こうに見える円錐型の巨大な石が闇を封じている石
そこから煙のような黒い糸が立ち込めている
「ネオスの民が闇を封じすぎたせいでたえれなくなっておる。」
ならば正式な守人を呼べば良いといいたいが、彼は王につきっきりなのだ
あの男の兄は他のとこにも行かなければならず、ここにずっとはいられない
「バグリィとバグヤンだけではおおきなことには対処できませんよ。」
シギには闇封じはできない、封じようとすると引き込まれそうになるのだ
「予知夢を見たのじゃ。リィー様の使いが来てくださる。」
リィー、ウニバルゾの神なる存在
「私は不吉な夢にうなされる。あの男がこの塔を破壊する夢だ。」
バグニャが眉をひそめる
「シギ、感情に振り回されては間違えた予兆を語ることになるぞ。」
王子といい父といい
自分の予知夢のほうが明確なのは分かっているはずだ
バグニャよりも力が強い一族で一部の民は崇拝していたのがシギの本当の一族『シウン』だ
シギの父は病に倒れたが多くの民を危機から救ってきたという
バグニャには感謝しているが、強い力を持つ一族としてのほこりはある。
腹をたてながらシギはそこをあとにした。
シギは滅びた小さな『夢一族』から預かった
アフロディーテ、妻の母親の一族【ヘブン】は一族内でしか結婚をしない血が濃い一族だった
血が濃くなり魔力も強まると病になる者や暴走して闇に落ちる者が増えた
シギを残しあとの者は、病に伏せっているか行方しらずだ
もの心がついた時から全てのことがらは世界に影響を与えると教えられたシギは守り人の息子のホセが大嫌いだ
一緒に育った聖獣ウルルも不機嫌そうに唸り声をあげている
「シギどうした?」
父のつとめる【ナイトメア】の前であの不愉快な男が消えるのを待っていると声をかけられた
「コーリン王子様、ここには近付いちゃいけません。」
幼子しかも王の息子は闇に弱い、蔦が絡まる塔には闇の入口が封印されている
封印が壊れるのでたまに父が修復しにいく
「母様から逃れるにはこの塔が一番いい。」
ネオス王家は守人の娘かネオスの龍族の王といわれる『ゴールデン一族』に稀に産まれる乙女、人間を娶るのが慣わしだ。
もう何百年も龍族の乙女は産まれず、いまの王妃ビクトリアが産まれた時はお祭り騒ぎだったという。
龍族からも民からも崇められ育った彼女はわがままでプライドが高い
そんな彼女は息子を過保護すぎなぐらい王宮に閉じ込め育てたという
もう年頃の王子には監視される生活が窮屈なのだろうと噂できいた
「ホセ様、来てらしたのですね。」
厳重な扉から出てきた男に王子はとびつく
「散歩に行きますか?」
「行きたいから抜け出してきた。」
城から王子を連れ出したら王妃に痛めつけられるが、この男はそれをなんとも思っていないらしい
怪しげな術のもとを貯めれると喜んでいるとか
「ウルル、行こう。」
ホセを無視して中に入る
中に入ると空気が重くなる
「父上、なんで追い出さないのですか?あの男はここにいれたら闇が強くなります。」
長いヒゲを引きずるように歩く銀髪の男性
バグニャ、シギの養父だ
「シギ、ホセのせいではないと何度も言っておる。」
白い壁の向こうに見える円錐型の巨大な石が闇を封じている石
そこから煙のような黒い糸が立ち込めている
「ネオスの民が闇を封じすぎたせいでたえれなくなっておる。」
ならば正式な守人を呼べば良いといいたいが、彼は王につきっきりなのだ
あの男の兄は他のとこにも行かなければならず、ここにずっとはいられない
「バグリィとバグヤンだけではおおきなことには対処できませんよ。」
シギには闇封じはできない、封じようとすると引き込まれそうになるのだ
「予知夢を見たのじゃ。リィー様の使いが来てくださる。」
リィー、ウニバルゾの神なる存在
「私は不吉な夢にうなされる。あの男がこの塔を破壊する夢だ。」
バグニャが眉をひそめる
「シギ、感情に振り回されては間違えた予兆を語ることになるぞ。」
王子といい父といい
自分の予知夢のほうが明確なのは分かっているはずだ
バグニャよりも力が強い一族で一部の民は崇拝していたのがシギの本当の一族『シウン』だ
シギの父は病に倒れたが多くの民を危機から救ってきたという
バグニャには感謝しているが、強い力を持つ一族としてのほこりはある。
腹をたてながらシギはそこをあとにした。