世界の終わりと目覚め
ネプチューン王国のシティーの一つ
「なんとかやってみたけど、俺にはこれがせえいっぱいだ。」
湯気のたつ岩の上にうつぶせになっている男の言葉に老婆はウムと答え石のツボをまぜた
「破片を集められただけでも良かった。これでエリナ様は闇に落ちずにすむ。」
金髪のだんせいが手を組み宙を拝む
「おやじには俺が手を貸したっていうなよ。シティーを操れるてバレたら岩の中に封印されちまう。」
岩の上に身をおこし草を加えた男の耳はとんがっている
彼は最強の龍族『三目一族』の中でも古い一族の血をひく龍である
「エディーラもなんでそんな馬鹿げた風習を作ったんだ?」 
「強い力を持つ者を封印した岩を中心にしてシティーを造りなおせば狂い病のやつらが治るとリィー様からお告げがあった……」
「リィー様が?」 
男性は首を軽くふりパイプに火をつけた
「リィー様のお告げを悪用するものがいるようじゃ。ダーティそなたを呼んだのはその基がマスターの誰かだからじゃ。」
ツボから顔をあげた老婆が視線を銀髪の男にうつす
「一つはわかっている。ミッチーだやつが王をはめるのに一役かったことはわかっている。」
ネプチューン王国は乱れている
民だけではなく龍族まで混乱するありさまだ
「『石の者』の中にも悪になる者が現れた……」
「すべての元凶はシティーを修復する力を持つ男児が産みの母親が闇に捨てたからだという話になっているようですね。」
「ヤレヤレ、ロックも落ちぶれたの。元凶は技術を操る者にたぶらかされ異空の門を開いた術者じゃ…」
「龍も落ちぶれてりゃマスターも落ちぶれるだろうな。」
腹ばいで木の実をつまむ龍らしくない姿を見てダーティは苦笑する
「ヒディー、われわれの手助けをしていれば力はばれるぞ。」
この龍は実はお訪ね者なのだ、『三目一族』の封印をいやがり住処を飛び出し行方しらずになっていた
老婆クコとこの地に住む一部の者はヒディーがたまに遊びに来るのを知っていた
「俺がネプチューンにいる事はいずれはバレルさ、もうチビじゃねえから隠れる場所ねえし。バレたらそうだな死ぬかもしれねえけど異世界にでも逃げるさ穴をあけて……」
「あけたら塞いどけよ。」
「塞ぐてでっけえ岩で隠せばいいのか?」
三目一族でもこの調子だあちこちにあけた空間をどうするかも今後かんがえなくてはならない
「やることが多い。ジジイ共じゃ無いがシティーを復元し龍が狂うのを治められる者がいるなら帰ってきてほしいものだ。我々は国民達の闇払いだけでヘトヘトだ。」
三目一族力が強い者でまともなのはヒディーとエディーラだけなのだが、王の守龍でもあるエディーラは王宮からでれない。
「探してみようか?」 
「あてのない旅になるぞ……」
「行くあて何かここしかないし。例のシティー壊したやつらの様子をみながら探してみるよ。バァさんいい風呂だった。」
服を着るとヒディーは窓からでていった
「ワシもこれからクヌギのとこに行く。」
それではとダーティも腰をあげる。
老婆が乗るキツネの九尾を見届けダーティも愛馬にまたがった。
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