世界の終わりと目覚め
ジュディは龍になり上から育った故郷を見つめた。
 他の球体の中と違いここには宙に浮かぶ町、高いキノコのような上にある町はない
中心には巨大な湖があり円を描くように滝が流れ落ちている
母は、幼い妹と滝に隠れた洞窟の中にいるだろう
屋敷には帰っていない
ずっと気の病で伏せっている
ネプチューンから来たという男に犯されてから
それを知っているのはジュディと幼い妹のカルメンだけだ
母さんの敵はとる
強くなるんだ
強くなるためにネプチューンの同志のとこに行く
魔術師も相手にしてくれない龍族など殺そうとしてくる
こんな場所で強くなんてなれない
光がうずのように舞はじめる
それを見てからジュディは故郷を後にした。

                 ☆☆
『ミィスリル』をはさんで反対側が『ネプチューン王国』だ
魔力をもたない人々と持つ人々はそれぞれ、文明を作り手を取り合い暮らしていた
産まれてくる者の血筋や要望をきにしない王国にはさまざま人々と獣にあふれていた
数多くの中に浮く球体や島のように見える『シティー』と呼ばれるもので成立つ王国は移動手段も技術も『シティー』ごとに発達していった。
やがて空間の移動を可能にした人々が現れ、異空間との交流がはじまった
素晴らしい技術や芸術が交わされるいっぽうで負の産物も流れるようになった
やがてそれは闇の力と結びつき人々をおびやかすようになった。
  ジュディがネプチューンに出発した時に第一の戦争といえる大きな事件が起きた
それを知らずに幸せと強さを求め彼はネプチューン王国に旅立った
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