世界の終わりと目覚め
ネオスの王城、『ホワイトピジョン』は白い大きな岩を囲むように六つの塔がそびえる
六つは火、水、地、風、光、闇を示すという
岩のように見えるのは岩そのものを利用している塔でネオスの民が拝むリィー.シャイナの声が聞こえる『夢一族』が住んでいる。
守人と『夢一族』は交流が深かい父の前の守人はひんぱんに訪れていたという
一族収める長シギ.ドリムは父を嫌い会うことはなかったようだ
ヒスイもシギや位の高い一族とは会ったことはない
王家の一番下の双子の姫から一族の伝言はきいている

「俺だけですまん。ヒスイ殿。」
城にあがる時には『闇の塔』[ナイトメア]に通される
守人はここしか入れないと王妃が決めたらしい
「ヒビが入っている柱に。」
黒い円錐型の柱は闇の世界が封じられている
それを囲む白い石に亀裂が入っていた
「『黒い矢』現れてひびができた。あれがクリス付きの魔法使いを貫いて彼は昏睡状態なんだ。」
ジュディの悪い噂とそれが重なり王宮内を通過するどころかペガサスに乗るのも許してもらえなかったようだ
塔までは衛兵つきで銀色の板で通された
なんとかつなぎとめてはあるが治ってはいない
「原因は弟というわけか?」
「ユーランの話だと彼ではなくプルート、昏睡状態の魔法使いがやったらしい。かれが杖で石をついたと。母上は信じていないがね。」
この石はただの石ではない紋様や承印でほどこされていて普通の剣や杖ではビクともしない
「ユーラン様が正しい。ジュディはこれを破壊して闇を呼ぶことは出来ない。あいつは龍の血が入っているから闇にやられる。」
龍族は繊細で闇に弱いのだ
「俺もそう思うが、『ネプチューン』の龍族は闇を呼ぶと。どこから母上の耳に入ったのかはわからんが、ジュディがホセ様が外で作ったと言う事がばれたらしい。」
それは最悪な事態だがジュディは出ていった
密かにティに後を追わせていたがジュディがネプチューンにいること以外はわからない
本当の母親のとこに行ったのだとヒスイは思っている
「あいつは気の流れを変えれるとか噂流てたな。俺の知り合いの話だとネプチューン王国の龍族にはあるらしいがすぐに影響は消えるらしい。」
ヒスイは懐に日頃から貯めている鉱石をだす
「全て積み上げて半分まあやらないよりはましか。」
柱の管理も守人の仕事だとくにエナジーを動かす光と闇
光は『夢一族』と管理をしているが当分みにはいけないだろう
石を繋ぐ紋様は文字を刻むものそれはヒスイが幼いころから刻んできたものだ
美しい術だが自身の魔力も使う魔術だ
「あんな扱いを受けてよくやる気になるな。俺なら木でも生やして適当にやるね。」
カミュールが肩をすくめる
第三王子だが王が外で作った子で精霊の血が入っているらしい
このことは国の誰もが知っている
王は隠しておきたかったようだがカミュールが隠さず話すうえ彼は冒険好きであちこち歩いているので広まるのも当たり前である
木を生やすと言うのはヒスイがやったように根気よく力のある石を紋様で結ぶものではなく魔力で木を大きくしてそれで石を覆うものだ。
ヒスイレベルの魔術師では魔力を消費することもない
ヒビの半分を埋めたところで手をとめる
帰る力を残して置かなくては帰れなくなる
また異変がおこらないうちにヒビを埋めたほうがいいので鉱石も探さなくてはならない
「また近いうちに来るが王妃様の誤解が解けることを祈るよ、ガサスなしはきつい。」
「俺の相棒の子供を貸すよ。頭はいいが道草ぐせがあるやんちゃ姫だが。」
「今はだいじょうぶ。」
頭がクラクラするが休めば治るだろう。

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