君に恋するのは危なすぎる


「お嬢さん、着きましたよ」

「はいっ、ありがとうございますっ.....」



わたしはその目の前にある自分の家を
じっと見つめる。



......帰りたくない。



帰りたくないけど、
これ以上彼に迷惑かけたくない。



だから早く、帰らなきゃ......っ



「あ......あのっ、
本当にありがとうございましたっ!
わたし、本当に感謝してて......っ
お礼、絶対するので......!」



隣に座る彼は少し黙って、



「......そっか」



「じゃあ、これ俺の番号」

「......えっ」



彼は胸ポケットから出した紙切れを
私に渡す。


携帯......番号......






「助けが欲しくなったら俺に連絡して」


「......ありがとうございますっ」



ニコッと微笑む彼にわたしも微笑み返す。





......わたし、もうこの人に迷惑かけたくない。




だから、本当にごめんなさい。




あなたとはもう会えませんーーーーーーーー





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