あなたと・・
時間になり
「塁、帰るぞ。また、明日な。」
「うん、わかった。
ママ、また明日来るね。
こうちゃん、りょうちゃん帰るよ。」
「じゃ、また明日な。
明日は、早めにくる。
皮膚移植があるからな。」
「宜しくお願いします。」
と、頭を下げると
手をあげて病室を出ていった。
亮さんもドアから顔をだして
「じゃ、蒼さん、また。」
と、言うから頭を下げた。
近くには、決して近づかない
亮さんだが、不意に顔を出されると
ビクッとなる。
良くしてもらっているのに
申し訳ないと思うが・・・
自分の心がついていかない。