あなたと・・
背中の皮膚が落ち着くと
蒼は、二回目の皮膚移植を
行った。
その日も、浩介が
手術室に入るまで付き添い
麻酔をされて眠りにつくと
師長から、浩介に連絡がはいる。
連絡を受けて
浩介は、一度会社に行き
仕事をすませる。
塁は、朝、幼稚園に送り届けた。
帰りは、亮が迎えに行き
病院へと来る事に。
仕事を片付けて
病院に戻り蒼を待つ。
良く笑うようになった蒼。
それに俺が、そばにいたら、
亮も病室内に入っても
怖がらないようになってきた。
亮が一人だとか
塁と亮でもダメだが。
不思議と俺がいれば
大丈夫みたいだ。
俺が特別なのか
俺を男として認識していないのか
俺には、わからない。
前者であって欲しいのは
当たり前の事だ。
退院をするときには、
おれの気持ちを
蒼に伝えたいと思っている。