あなたと・・

潜在意識③


足立から連絡が来た。

その日も、普通に蒼の病室に行き
夕方は、塁と亮も来て
ワイワイ、楽しく過ごした。

蒼は、二回の皮膚移植が
終わり、感染がないか検査して
異常がなければ週末に退院する。

だから、須藤が動くなら
今日だと思った。

一度、塁と亮とマンションに帰り
三人で食事をして
俺は、塁と風呂に入った。

塁を寝かせると
亮に任せて病院に向かう。

足立が病院に入れてくれた。

何かあったら、連絡を
と、言って足立は帰宅した。
事件性は、ない
と、言うか、おかさせない。

それは、足立にもわかっているから
帰宅したのだろう。

一応、ボディガード養成校の
女性を車の中に一人待機させていた。

俺は、蒼の部屋の近くに
談話室がある。
そこに腰かけて待機する。

一度、看護師が見廻りをした。
それから少しして
夜中の1時を過ぎたとき
足音が聞こえてくる。

そっと、壁から除くと
須藤だ。

須藤は、まっすぐに
こちらに向かってきて
蒼の部屋の前で
立ち止まり、中に入った。

なにか?躊躇した?

俺は、そろりと
蒼の病室に移動して
中の音に聞き耳を立てた。
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