あなたと・・
足音がして
少しすると
会話が、聞こえた
会話・・・・?・・・・・・
『蒼に、近づくな。
お前じゃない。
お前では、無理だ。』
誰だ?・・男?・・・・
須藤の声は、
聞こえない・・・と
思っていると
「お前は、なんなんだ!!
なぜ、俺ではダメなんだ?」
『ふはははっ。見てわかるだろう。
お前には、蒼は心を開かない。』
その会話を聞いてから
俺は、蒼の病室にそっと入り
「須藤先生、ここでなにを?」
と、蒼をみながら告げる。
蒼?は、ベッドに座っていた。
目は・・・・開いて・・・・ない・・が・・
須藤は、はっとしながら
俺を見て
「中津川さん、なぜ?」
「蒼から、
夜中 部屋に誰かいるような
感じがすると言われて、
足立と話して
今日、はってみたんだ。」
と、言うと
「えっ、松田さんが?
でも・・・意識は、ないと・・・・・」
と、須藤が言うと
『私が、蒼にそれとなく
知らせた。危険だと・・・』
と、声が・・・・・・
ん?誰だ?と、浩介が思っていると
「俺は、危険で
この人は、危険じゃないのか?」
と、須藤がいい放つ・・
『この男に、
蒼は、安らぎを
感じているからな。
警戒心がないから、私は現れない
だから、この男は、私を知らない。』
と、言った?
蒼であって、蒼じゃない?
この声の主は・・・・・
『ほう、やはり
お前は、切れるな。
蒼は、あまりに過酷な現状から
逃避するようになり
私が現れた。
簡単に言えば、人格が二つと
言うものだろうか
だが、蒼の綺麗な心は
私を蒼の中に押さ込み
私は、蒼の心の奥にある
潜在意識とかした。
お前といると蒼の心が
温かくなる。
だから、蒼をずっと守ってくれ
お前が、いてくれたら
私は、現れることはなくなる。』
と、声の主は言った。
話を聞いていた須藤は、
頭を抱え膝をついて座りこんだ。
「須藤先生、蒼を診察してくれて
ありがとうございます。
必ず、幸せにしますから
見守ってください。」
と、俺は頭を下げた。
すると、須藤は、
立ち上がり、俺に頭を下げて
蒼の病室を出ていった。
同時に、蒼がバタ~ンと
ベッドに倒れ
俺は、足立に連絡した。
足立は、すぐに来てくれて
蒼を確認をしてくれて
身体に異常はないと
言われて、ホッとした。
俺は、声の主の話はせずに
須藤先生が、蒼に好意を寄せて
いたみたいだと話して
須藤先生には、きちんと話をしたから
問題ないだろう、と伝えた。