あなたと・・
朝の検温のときに
俺がいて蒼は、やや驚いていたが
なんとなく、わかるのだろうか?
「蒼、おはよう。」
「くすっ、浩介さん
おはようございます。」
「ん?何が可笑しい?」
「眠ってないのでしょ?
疲れた顔と‥‥‥‥おひげ?」
と、言うから
「あ~、ひどいか?」
と、心配すると
蒼は、首をふりながら
「クスッ、大丈夫ですよ。
浩介さん、ありがとうございます。」
蒼のお礼で、俺は蒼には
わかっていると思ったから
「大丈夫か?」
「はい、きっと。」
「そうか、なら、良い。」
と、言うと
蒼は、微笑みながら
「はい。」
と、言った。
そうしていると
「ママ!!」
と、塁が入ってきて
「塁、おはよう。
亮さん、おはようございます。」
亮は、俺をちらりとみて
蒼に
「おはようございます。
浩介さんも、おはようございます。」
と、言うから
「ああ。
塁、亮、おはよう。」
と、浩介が言うと
「こうちゃん、なんか、フン!!」
と、塁が頬をふくらませて言う・・
亮は、クスクス、笑っている
「なんだ?なんだ?」
と、浩介がジリジリ塁により
塁を捕まえて、抱き上げると
塁は、浩介の首に手をまわした。
すると、亮が
「目が覚めたとき
浩介さんじゃなくて
俺が、そばにいたから
こうちゃんは?と、泣いた‥‥‥‥」
「!!りょう‥‥ちゃん‥‥やくそく‥‥」
「ああ、ごめん。」
「そうか、そうか。
塁は、俺がいなくて
びっくりしたんだな。
ごめんな?塁にきちんと説明して
いけば良かったな。」
と、言うと
塁は、首をふりながら
「ママのためだよね?
だから、大丈夫。
ただ、こうちゃん居なくて
・・・・・・さみし・・・かった・・
でも、亮ちゃんいてくれたから。」
と、亮が嫌な思いをしないようにか
そう話す塁を
浩介は、ギュっと抱き締めた。
それを見ながら
蒼は、もう無理だなぁ
と、思いながら
塁と浩介を見ていた
その蒼の、やわらかい眼差しに
亮は、嬉しくなっていた。