あなたと・・
それからの定期検診には
浩介さんは、毎回ついてきて
先生と直接話をするから
先生からも、看護師さんからも
笑われたり、溺愛されてますね
と、言われたりで
蒼は、
青くなったり・・・
赤くなったり・・・
日に日に、大きくなるお腹に
塁も浩介も、不思議そうにしながらも
嬉しい毎日を過ごしていた。
だが、蒼に対して
あれは、駄目
これは、駄目
と、制限がひどくなり
蒼から
「もう、二人ともうるさい!
妊娠は、病気じゃないの」
と、叱られてしまい
塁も浩介も、
びっくりしながら、謝ると
蒼は、笑いながら
「まさか謝れるなんて」
と、言っていた。
だからといって
浩介さんの過保護度は
引かないまま
予定日を迎えた。
分娩室に共に入り
苦しむ私に寄り添う浩介さんに
私は、嬉しかった。
産まれてきてくれたのは
元気な女の子で
中津川 桜(なかつがわ ゆい)
と、名付けた。
桜は、可愛くて
塁も浩介さんも亮さん達も
とても可愛がってくれていた。