あなたと・・

塁は、俺達の元に走ってきて
「父ちゃん、ママは?」
「大丈夫だ。塁は大丈夫か?」
「うん、大丈夫。
みつきちゃんがいてくれたから。」
「そうか、強いな。
ママは、大丈夫だ。
ちょっと、びっくりしただけだ。」
「父ちゃん。父ちゃんは、
僕やママ、桜から
離れていかないよね?」
「行くわけないだろ。
塁や桜は、父ちゃんの宝物だし
ママを愛してるから
絶対に離れる事はない。」
と、言いながら
塁を片手で抱き締めると
塁は、
「良かった。
僕も父ちゃんが、大好き。
ママも桜も大好き。
亮ちゃん、さくちゃん、みつきちゃん、
ひでちゃん、さやちゃん、こうちゃん、
あっちゃんも好き。」
と、浩介の首に抱きついた。

それを見て心配した亮が、
「どうしますか?
蒼さんを連れて帰られますか?」
と、訊ねるから
「いや、このまま、やろう。
蒼は、このままで。」
と、浩介が言うと
みんながバタバタ用意をして
みつきは、桜を抱いたまま
タオルケットを持ってきて
蒼にかけた。

浩介は、塁に花見をさせて
あげたかったし
蒼に花見を嫌な思い出に
してほしくなかったから。

自分が抱いていたら
問題ないし、
蒼も時期に目を覚ます
と、思っていた。

一時間経った時に
蒼は、目を覚まし
塁は、嬉しいそうにしていた。

蒼は、
「浩介さん?」
「ん?大丈夫か?」
「はい、あの人は?」
「亮達が、追い散らした。」
「うふふっ、ありがとうございます。」
と、蒼は、亮達を見回して
頭を下げた。

みんなは、各々
頷いたり、良かった、と言ったり
びっくりしました、と言ったり
していたが、亮は
「浩介さんが、切れる前に
俺が動きました。
浩介さんが、キレたら
大変ですから。」
と、言うから

えっ、と言う顔をしながら
蒼は、浩介をみると

浩介は、
「なんだ?当たり前だろ。
俺の愛妻になんかしてみろ
それに、俺の大事な息子と娘に
危害をくわえてみろ
俺の全力で潰す。」
と、平然と言うから
蒼は、真っ赤になりながら
「‥‥‥‥ありが‥‥とう‥‥ゴザイマス・・・」
と、言った。

「さぁ、いちゃいちゃ夫婦は、
放置して、飲んで食べましよう」
と、亮が言うから
みんなから、笑いがおこり
その後は、楽しく過ごした。
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