海の景色が変わる頃には…
次の日の放課後教室で凌に話しかけられた。
「凛、今日この後何か予定あるの?」
「…なんで?」
「先生が、本番までもう少しだから2人で練習した方がいいって言うんだ。良かったら今日どうかな?」
2人きりで練習…何とか避けたい。
「あ…でも生徒会の集まりがあるんじゃないの?」
「大丈夫だよ。皆それぞれクラスでコンクールの練習があるから。」
確かにそうだ…。この時期に練習してないわけがない。断る理由を私が探していると
「無理にとは言わないけど…みんなに迷惑かけたくないしさ!俺達の息が合わないと…ね?」
と凌が優しく笑いかけてきた。
みんなに迷惑…
そう言われるとどうしても断れなかった。
音楽室で凌と久しぶりに2人きりになった。重い空気の中最初に口を開いたのは凌だった。
「じゃ、まず最初からやろうか!」
凌の指揮はけんちゃんのメトロノームの指揮よりなめらかですごく合わせやすい。無駄話もせずに1時間程練習した。
「結構息ピッタリだね!俺たち!」
「…そうだね。
じゃあ私そろそろ帰るね。おつかれ!」
「待って!!」
音楽室を出ようとする私の腕を凌が掴んだ。
「……何?」
私が凌の顔を睨みつけて言うと凌は少し悲しそうな顔をして答えた。
「凛、最近高橋と仲良いね。」
「そうだけど…凌には関係無い事じゃん。」
掴まれた腕を振り払いながら答えると凌が一瞬黙った。
「……でも俺…凛の事まだ諦めて無いから!!」
「えっ!?」
「前みたいな関係に戻れない?」
「…今更何言ってんの?」
凌の言動の軽さに怒りがこみ上げ、今まで言えなかったことを全部ぶちまけた。
「軽々しくよくそんな事言えるよね。この際だから言わせてもらうけど先輩が凌に告ったとき、彼女いてもいいなら付き合うって言ったらしいじゃん。ついでに私の事も
ちょろいって言ったんでしょ?最初はそんなの信じてなかったけど最近の凌見てたらよく分かった。私の事ちょろいとか言う前に自分の行動見直したら!?」
「…凛さ、俺が言ってる意味分かってる?
俺はただ『前みたいな関係』に戻りたいって言ってるだけだよ。」
「え…?」
口調はいつも通り優しかったけど凌の目は見た子とが無いくらい冷たくて、その言葉には一切感情が無かった。
「でももういいよ。お前なんかめんどくさいよ。前みたいにしてくれてればいろいろ口実に使えたのになぁー…」
「それどういう事?」
私がそう言うと凌は大きくため息をついた。
「はぁー…。ここまで言ったのに分からないなんて凛はやっぱり鈍感だなー。
まぁその鈍感さが俺には都合良かったんだけどね。
まぁいいや。そこまで分からないなら教えてあげるよ。」
凌はまるで子供に説明するようにひとつひとつ話した。
「凛は何か勘違いしてるみたいだけどそもそも俺凛の事好きだったわけじゃないから。ただ誰かと付き合ってれば遊びの誘いだの、先輩からの誘いだのいろいろ断る口実に使えるでしょ?
で、彼女は彼女でも束縛とかする彼女だと面倒くさいでしょ?俺縛られるの嫌いだから。凛はそういう所が無かったから俺にとって『最高の彼女』だったんだよ。」
バシッ…!!!
「最っっっ低…!!」
「凛、今日この後何か予定あるの?」
「…なんで?」
「先生が、本番までもう少しだから2人で練習した方がいいって言うんだ。良かったら今日どうかな?」
2人きりで練習…何とか避けたい。
「あ…でも生徒会の集まりがあるんじゃないの?」
「大丈夫だよ。皆それぞれクラスでコンクールの練習があるから。」
確かにそうだ…。この時期に練習してないわけがない。断る理由を私が探していると
「無理にとは言わないけど…みんなに迷惑かけたくないしさ!俺達の息が合わないと…ね?」
と凌が優しく笑いかけてきた。
みんなに迷惑…
そう言われるとどうしても断れなかった。
音楽室で凌と久しぶりに2人きりになった。重い空気の中最初に口を開いたのは凌だった。
「じゃ、まず最初からやろうか!」
凌の指揮はけんちゃんのメトロノームの指揮よりなめらかですごく合わせやすい。無駄話もせずに1時間程練習した。
「結構息ピッタリだね!俺たち!」
「…そうだね。
じゃあ私そろそろ帰るね。おつかれ!」
「待って!!」
音楽室を出ようとする私の腕を凌が掴んだ。
「……何?」
私が凌の顔を睨みつけて言うと凌は少し悲しそうな顔をして答えた。
「凛、最近高橋と仲良いね。」
「そうだけど…凌には関係無い事じゃん。」
掴まれた腕を振り払いながら答えると凌が一瞬黙った。
「……でも俺…凛の事まだ諦めて無いから!!」
「えっ!?」
「前みたいな関係に戻れない?」
「…今更何言ってんの?」
凌の言動の軽さに怒りがこみ上げ、今まで言えなかったことを全部ぶちまけた。
「軽々しくよくそんな事言えるよね。この際だから言わせてもらうけど先輩が凌に告ったとき、彼女いてもいいなら付き合うって言ったらしいじゃん。ついでに私の事も
ちょろいって言ったんでしょ?最初はそんなの信じてなかったけど最近の凌見てたらよく分かった。私の事ちょろいとか言う前に自分の行動見直したら!?」
「…凛さ、俺が言ってる意味分かってる?
俺はただ『前みたいな関係』に戻りたいって言ってるだけだよ。」
「え…?」
口調はいつも通り優しかったけど凌の目は見た子とが無いくらい冷たくて、その言葉には一切感情が無かった。
「でももういいよ。お前なんかめんどくさいよ。前みたいにしてくれてればいろいろ口実に使えたのになぁー…」
「それどういう事?」
私がそう言うと凌は大きくため息をついた。
「はぁー…。ここまで言ったのに分からないなんて凛はやっぱり鈍感だなー。
まぁその鈍感さが俺には都合良かったんだけどね。
まぁいいや。そこまで分からないなら教えてあげるよ。」
凌はまるで子供に説明するようにひとつひとつ話した。
「凛は何か勘違いしてるみたいだけどそもそも俺凛の事好きだったわけじゃないから。ただ誰かと付き合ってれば遊びの誘いだの、先輩からの誘いだのいろいろ断る口実に使えるでしょ?
で、彼女は彼女でも束縛とかする彼女だと面倒くさいでしょ?俺縛られるの嫌いだから。凛はそういう所が無かったから俺にとって『最高の彼女』だったんだよ。」
バシッ…!!!
「最っっっ低…!!」