海の景色が変わる頃には…
「晃とひかりちゃんって本当に仲いいんだねー!」
私がそう言うとけんちゃんは「だなー…」と言いながら窓の外をずっと見ている。
「きっとお互いすごく好きなんだね!」
「だなー…」
「ちょっと!!聞いてる!?」
私がけんちゃんの膝をペシっと叩くと
「え!?あ、ごめん!何!?」とけんちゃんが慌てた。
「…もういいよ!!」
私がそう言ってそっぽ向くとけんちゃんは少しうつむいて頭をポリポリ掻きながら言った。
「あ!!あの…あのさぁー…」
「ん?何?」
「えーっと……だ…だいぶ高くまで来たんじゃね?」
「だね!もうすぐ頂上なんじゃない?」
「…そうだよな。もう頂上だよな。…だな。」
「何?どうしたの?」
けんちゃんは明らかにいつものけんちゃんと違っていた。俯いたりキョロキョロしたり。そして何より目を合わせてくれない。
「いや…何もないけど…。あ、いや、何もない事も無いけど…」
「何だそれーっ!!」
私がそう言って笑うとけんちゃんは真っすぐ私を見た。
「あのさ…」
「ん?」
「俺…お前の事…」
ドキン…ドキン…ドキン…
なぜか心臓がすごくドキドキする。真っすぐに私を見るけんちゃんを直視できなくなり慌てて俯いた。
ガチャ
「はい、ありがとうございましたー!お足元お気を付けくださーい!」
「え!?あ!!凛、早く降りて!」
けんちゃんに急かされながら2人で観覧車を降りて晃たちと合流した。
帰り道
私はひかりちゃんと。けんちゃんは晃と2人ずつ並んで歩いた。
朝合流した駅に着くとひかりちゃんが
「今日は凛ちゃんと友達になれて嬉しかった!」とニコっと笑った。それがすごく嬉しくて「私も!また遊ぼうね!」と私も笑った。
「じゃ、俺ひかり送って行くから。健太もちゃんと凛送ってけよ!」
晃はそう言ってひかりちゃんと一緒に私たちと逆方向に歩いて行った。
「あ…じゃ、行こうか」
「うん…」
2人で帰る帰り道、けんちゃんは私の少し前を歩いていて私はけんちゃんの少し後ろを歩いた。観覧車でけんちゃんが言いかけた言葉が頭から離れず言葉が出ない。
「…公園」
けんちゃんが立ち止まって言った。
「え?」
「少しだけ公園寄っても大丈夫?」
「あ、うん。平気だよ」
私とけんちゃんは公園のベンチに座った。もう辺りは薄暗くて公園に立ってる街灯に電気が付いた。昼間は暖かかったけど夕方になると肌寒い。
「ちょっと待ってて!」
そう言ってけんちゃんはどこかに走って行ってしまった。
数分後けんちゃんは走って戻って来て私の前に立つと
「はい!」と温かいココアを差し出した。
「あ…ありがとう」
私がお礼を言うとけんちゃんはそのまま真っすぐ私を見て話し出した。
「あのさ…観覧車で俺が言いかけた事覚えてる?」
「うん…」
けんちゃんの言葉に、今までよりさらに心臓がドキドキして顔が赤くなってきたのが自分でも分かる。
「…好きだよ。」
そう言ったけんちゃんの目はいつもみたいに意地悪を言うけんちゃんと違った。
「もし、凛が嫌じゃなければ俺と付き合って欲しい。」
「…」
けんちゃんの言葉を聞いて胸が締め付けられるみたいにギューっとなった。
「返事、今日じゃなくていいから」
けんちゃんはそう言うと
「帰ろっか」と、
照れたような顔で笑った。
私がそう言うとけんちゃんは「だなー…」と言いながら窓の外をずっと見ている。
「きっとお互いすごく好きなんだね!」
「だなー…」
「ちょっと!!聞いてる!?」
私がけんちゃんの膝をペシっと叩くと
「え!?あ、ごめん!何!?」とけんちゃんが慌てた。
「…もういいよ!!」
私がそう言ってそっぽ向くとけんちゃんは少しうつむいて頭をポリポリ掻きながら言った。
「あ!!あの…あのさぁー…」
「ん?何?」
「えーっと……だ…だいぶ高くまで来たんじゃね?」
「だね!もうすぐ頂上なんじゃない?」
「…そうだよな。もう頂上だよな。…だな。」
「何?どうしたの?」
けんちゃんは明らかにいつものけんちゃんと違っていた。俯いたりキョロキョロしたり。そして何より目を合わせてくれない。
「いや…何もないけど…。あ、いや、何もない事も無いけど…」
「何だそれーっ!!」
私がそう言って笑うとけんちゃんは真っすぐ私を見た。
「あのさ…」
「ん?」
「俺…お前の事…」
ドキン…ドキン…ドキン…
なぜか心臓がすごくドキドキする。真っすぐに私を見るけんちゃんを直視できなくなり慌てて俯いた。
ガチャ
「はい、ありがとうございましたー!お足元お気を付けくださーい!」
「え!?あ!!凛、早く降りて!」
けんちゃんに急かされながら2人で観覧車を降りて晃たちと合流した。
帰り道
私はひかりちゃんと。けんちゃんは晃と2人ずつ並んで歩いた。
朝合流した駅に着くとひかりちゃんが
「今日は凛ちゃんと友達になれて嬉しかった!」とニコっと笑った。それがすごく嬉しくて「私も!また遊ぼうね!」と私も笑った。
「じゃ、俺ひかり送って行くから。健太もちゃんと凛送ってけよ!」
晃はそう言ってひかりちゃんと一緒に私たちと逆方向に歩いて行った。
「あ…じゃ、行こうか」
「うん…」
2人で帰る帰り道、けんちゃんは私の少し前を歩いていて私はけんちゃんの少し後ろを歩いた。観覧車でけんちゃんが言いかけた言葉が頭から離れず言葉が出ない。
「…公園」
けんちゃんが立ち止まって言った。
「え?」
「少しだけ公園寄っても大丈夫?」
「あ、うん。平気だよ」
私とけんちゃんは公園のベンチに座った。もう辺りは薄暗くて公園に立ってる街灯に電気が付いた。昼間は暖かかったけど夕方になると肌寒い。
「ちょっと待ってて!」
そう言ってけんちゃんはどこかに走って行ってしまった。
数分後けんちゃんは走って戻って来て私の前に立つと
「はい!」と温かいココアを差し出した。
「あ…ありがとう」
私がお礼を言うとけんちゃんはそのまま真っすぐ私を見て話し出した。
「あのさ…観覧車で俺が言いかけた事覚えてる?」
「うん…」
けんちゃんの言葉に、今までよりさらに心臓がドキドキして顔が赤くなってきたのが自分でも分かる。
「…好きだよ。」
そう言ったけんちゃんの目はいつもみたいに意地悪を言うけんちゃんと違った。
「もし、凛が嫌じゃなければ俺と付き合って欲しい。」
「…」
けんちゃんの言葉を聞いて胸が締め付けられるみたいにギューっとなった。
「返事、今日じゃなくていいから」
けんちゃんはそう言うと
「帰ろっか」と、
照れたような顔で笑った。