澪くんは私の事が知りたい
「澪くーんこっち向いてー!」
「きゃーかっこいい!」
「クラス離れちゃったけど仲良くしてね!」
「連絡先交換してー!」
女子の黄色い歓声が聞こえてきて、見ると私とワナが通う一組の教室の扉前に人集りができていた。
今、澪くんって誰か言わなかった……?まさかとは思うけど……。
「居た」
や、やっぱり!!
と、一番会いたくなかったあの澪くんが人集りから澄ました顔で現れた。
しかも澪くんの口ぶりからすると私を探していたようで徐々に近付いてくる。
「聞きたいことがある」
「さっきも言ったけど聞かないから!」
「ふーん」
二人の間に異様な空気が漂う。
うぅ、なんで目逸らさないの!
すると私と澪くんを見て周りの女の子たちがザワザワとし始めた。
「澪くんと彩って子付き合ってるの?」
「うっそーあの澪くんが付き合ってるだなんてショックー」
「彩ちゃん可愛いから澪と釣り合うけど、澪は皆のものって感じだったのになあ」
「四大美人って言われて調子乗ったんじゃない?」
四方八方から色んな非難の声が飛び交うが、まず最初に言わせて欲しい、私と澪くんは断じて付き合ってない!
澪くんが皆のものとかも知らないし、あと四大美人って何!昨日絡んできた男の一人も言っていたけど一体何なの!それは!
「周りうるさいから向こうで話する?」
「向こうには行かないし話もしない」
「じゃあバラしていいんだ」
「行きます話します」
悔しいけど、この男に弱みを握られている限りは拒めないし素直に従っとくしかない。
「モテる女は大変だねぇ」
「そういう話じゃないこと分かってるよね?」
「ごめんってーそんなに怒らないで」
謝っている割にこの状況が楽しいと言わんばかりにニコニコと笑っているワナ。
人が困ってるって言うのに……。
「こっち」
と、いう澪くんの顔は無表情で何を思っているのか全く読めない。
それに私に聞きたい事って?教室に来てまで聞きたいことがあるの?色んなところで掴みどころが分からない人だ。
そんなことを思いながらも澪くんの後ろを黙って着いて行った。
「きゃーかっこいい!」
「クラス離れちゃったけど仲良くしてね!」
「連絡先交換してー!」
女子の黄色い歓声が聞こえてきて、見ると私とワナが通う一組の教室の扉前に人集りができていた。
今、澪くんって誰か言わなかった……?まさかとは思うけど……。
「居た」
や、やっぱり!!
と、一番会いたくなかったあの澪くんが人集りから澄ました顔で現れた。
しかも澪くんの口ぶりからすると私を探していたようで徐々に近付いてくる。
「聞きたいことがある」
「さっきも言ったけど聞かないから!」
「ふーん」
二人の間に異様な空気が漂う。
うぅ、なんで目逸らさないの!
すると私と澪くんを見て周りの女の子たちがザワザワとし始めた。
「澪くんと彩って子付き合ってるの?」
「うっそーあの澪くんが付き合ってるだなんてショックー」
「彩ちゃん可愛いから澪と釣り合うけど、澪は皆のものって感じだったのになあ」
「四大美人って言われて調子乗ったんじゃない?」
四方八方から色んな非難の声が飛び交うが、まず最初に言わせて欲しい、私と澪くんは断じて付き合ってない!
澪くんが皆のものとかも知らないし、あと四大美人って何!昨日絡んできた男の一人も言っていたけど一体何なの!それは!
「周りうるさいから向こうで話する?」
「向こうには行かないし話もしない」
「じゃあバラしていいんだ」
「行きます話します」
悔しいけど、この男に弱みを握られている限りは拒めないし素直に従っとくしかない。
「モテる女は大変だねぇ」
「そういう話じゃないこと分かってるよね?」
「ごめんってーそんなに怒らないで」
謝っている割にこの状況が楽しいと言わんばかりにニコニコと笑っているワナ。
人が困ってるって言うのに……。
「こっち」
と、いう澪くんの顔は無表情で何を思っているのか全く読めない。
それに私に聞きたい事って?教室に来てまで聞きたいことがあるの?色んなところで掴みどころが分からない人だ。
そんなことを思いながらも澪くんの後ろを黙って着いて行った。