澪くんは私の事が知りたい
脅してくる澪くん
「ちょっと彩!なんで勝手にどっか行ったのさ!クラス替えの掲示板、一緒に見ようって約束したのに!」
「ご、ごめん、ワナ。でもほら、私とワナ一緒のクラスだったし……」
「だとしても!私は彩とクラス変えの掲示板を見て「あ!今年も一緒!やったね!」って手を合わせて嬉しさを共有したかったの〜!」
私を追いかけるように後から来たワナが、不貞腐れながら不満をぶつけた。
そんな私は早くも自分の座席を確認し、自分の席になるであろう椅子に呑気に座っていた。
早く来すぎたのか周りを見渡しても二年一組、私が通うことになる教室には片手で数えられる程しか生徒がいなかった
そして私の席の一つ前の席、自分の座席指定じゃない椅子に座ったワナが言った。
「それで、何で急にどっか行っちゃったのさ」
「えっと驚かないで聞いて欲しいんだけど」
「うんうん」
「実は私、あのアイドルの九十九蓮夜と付き合っていたんだ」