あなたの優しさは私しか知らない
「はい」

この人も綺麗な人だな。


「ちょっと、話あるんだけどいいかな?」

「はい」


私は、黒いベンツに乗り込んだ。


「僕、黒崎 実 」

「有栖川 麗妃 です」

「よろしくね」

「はい」

「.......単直入に言うね」

彼が、その言葉を発したとき、車内
が凍りついた。
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