あなたの優しさは私しか知らない
six

six

「好きです!」


この状況はどう 説明したらいいのだろう。

遡ること10分前。

いつも通りに、学校に行って 琳と昼休みを過ごしていると、いきなり 3年生の先輩に呼ばれた。


そして、今に至る。


「すみません」


なぜか、分からないけれど 考える前に
口が動いた。

「お願い!」

「すみません」



「今日、空いてる!?」

今日は、金曜日。

仁さんとは合わない日。

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