あなたの優しさは私しか知らない
いつものように 出かけている時だった。

「私ね、父がね極道なんだ。 だから、私 友達が 出来なかったの。」


驚いたけど 私はそんなの関係なかった。


「そう」

私は素っ気なく返した。

「黙ってて ごめん .......っうっ....... ごめん」

彼女の涙がポタポタと落ちていく。

私は、そんな彼女を、抱きしめた。


私は、"そんなの関係ないよ "という意味を込めて

力いっぱい抱きしめた。
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